山形県米沢に昔から作られている納豆。江戸初期にはもうすでに作られていたようだ。別名「納豆づけ」とも呼ばれる。『ごと納豆』の「ごと」の意味するものは何かと言うと色々な説がありどれが正しいか良くわからないが、その諸説を調べるといずれの説にも納得してしまう。
「ごと」は五斗と言う意味で昔、五斗も入る樽で作られたからそう呼ばれるとか、原料に塩五斗、糀五斗を入れたかそう呼ばれるようになったとか色々である。現在では市販品も登場し季節を問わない食べ物になったが、以前は季節の食べ物であった。
正月になるとホーロクで豆を煎り、二つに割って皮を飛ばし煮込んだ後ワラツトに詰め、炬燵の暖で発酵させ、それに糀、食塩を適量混ぜ合わせ瓶に押し、春になると程よく発酵して旨さが増してくる。丁度その時期が4,5月の農繁期と重なり忙しい農家の栄養豊かな栄養源として珍重されたそうだ。
一年を通じ、食べられるようになったのは昭和30年代に入った頃、開発者の苦労が目に浮かぶ。それから今日に至るまで県内の食卓に毎日のるばかりでなく山形県米沢の特産品として全国でも有名になってきた。
温かいご飯と一緒に食べたり酒の肴に少しずつつまみながら食べてもそこはかとない昔懐かしい味がしてくる。面白い食べ方にはお茶漬けというのもある。「納豆をお茶漬けで?!!」と驚く人がいるかも知れないがこれが実に旨い。一度試すと病みつきになること間違いなし。